「夕食作りこそ、専業主婦の腕の見せ所」
そう思ってはいても、つわりがひどくて、どうしても無理な時ってありませんか?
つわりがひどいと、寝ていてもきついし起きていてもきついから、まさに地獄。
でも、このツラさ、経験者でなければ、なかなか分かってもらえません。
「つわりはいつか必ず終わるから、もう少しの我慢!」
多少身体のだるさを感じながらも、買い物に出掛けキッチンに立ち続ける毎日。
でも、無理しすぎて入院を余儀なくされたり流産なんかしてしまっては、取り返しのつかないことになってしまいます。
では、つわりで料理ができない妊婦さんは、いったいどのようにして、このピンチを乗り越えているのでしょう。
今回は、先輩妊婦さんの意見を参考に、つわりでも食事の支度をラクにする方法について、考えてみたいと思います。
1.旦那さんにも知ってほしい!つわりになるとできなくなること
あなたは、他の妊婦さんのつわりの症状を聞いて、「うらやましい…」と思ったことがありませんか?
つわりの症状はひとそれぞれ。
ほとんど気にならない人もいれば、毎日頭がクラクラした状態が続き入院を余儀なくされる人もいます。
また、時期によっても症状は大きく変化するため、「つわりの症状がきつい…」と感じる場合には、体調に合わせムリすることなく上手に乗り切る工夫が必要です。
あなたには、これから紹介するような症状はありませんか?
ムリしていると感じている時には、流産などの取り返しのつかない事態を防ぐためにも、「休むという決断」をすることがとっても重要です。
1-1.買い物に行けない
つわりが始まると、買い物に行くことができなくなります。
というのも、スーパーの鮮魚コーナーや惣菜コーナーなどの匂いを嗅いだだけでも、吐き気に襲われてしまうからです。
さらに、食品のニオイだけでなく、すれ違う人の体臭や食べ物を見ただけで気持ちが悪くなるケースも珍しくありません。
しかも、つわりがひどくなるとトイレで吐いちゃうこともあるので、買い物することもままなりません。
症状がひどくなると、「もし、お店の中で吐いたら変な目で見られるかも…」というプレッシャーがストレスになり、スーパーに行くことが怖くなってしまうケースも…。
マスクをしたり、ビニール袋やタオルを持ち歩いたりいろいろな防御策はあるものの、どの方法も根本的な解決にはなりません。
1-2.料理ができない
つわりの症状は、料理を作る時にもあなたの大きな障害になります。
キッチンに漂ういろいろなニオイは、加熱することによってさらに増加。
普通の人なら気にならないご飯が炊ける時のニオイや、麺を茹でる時の湯気でさえ、ちょっと嗅いだだけでも吐き気が襲ってきます。
さらに、苦痛なのが冷蔵庫のニオイ。
冷蔵庫の扉を開けるたびに吐き気を催してしまうので、「食材を取り出す時には息を止めてます!」っていう人、多いのではないでしょうか。
また、洗剤や流しのニオイがダメになってしまうケースも…。
キッチンに立つだけでいろいろな食べ物を思い出してフラフラしてしまうことが続けば、キッチンを見るのも嫌な状態になってしまうのは、仕方のないことかもしれません。
1-3.何も食べれない
つわりの時期には食欲が落ちてしまうため、料理をする意欲も低下してしまいがち。
お腹が空くと気持ち悪いのですが、不思議と食べ物を欲する気持ちにはなりません。
また、フルーツやパン、うどんなど食べられるものが限られていたり、朝しか食べられない日があるなど、普段とは程遠い食生活が続くケースも珍しくありません。
しかも、これまで食べられていたものが、突然気持ち悪くなって一口も食べられなくなるなど、「好きだけど食べられない、好きなのに受け付けない…」という状態にも、向き合わばければいけません。
さらに、つわりがひどくなると、水を飲んでも吐いてしまうことも…。
食欲が無くてこのままで大丈夫かと心配になるものの、「食べたくない」気持ちが強ければ食べ物のことを考えるのがいやになってしまうのは当然のことです。
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2.つわりで料理を作れない時は、誰かに頼ればいい
「休んだほうがいいのは分かっているけど、いったいどうすれば休めるの?」
毎日、真面目に頑張っている人ほど、こう考え悩んでしまいがちです。
でも、思い切って手抜きすればいいんです。
毎日、頑張らなくてもいいんです。
なぜならば、あなたのまわりには、あなたをサポートしてくれる人やサービスがたくさんあるからなんです。
2-1.旦那さんに頼る
旦那さんに買い物や食事の準備をお願いする方法です。
最近では、夫婦共働きが一般的になるとともに家事に協力的な夫も増えているため、料理をしてくれる男性も少なくありません。
万が一、夕食の支度が出来ない場合には、テイクアウトや外食を利用するのも有効な方法。
あなたが「あれ食べたいなあ…」と食材が浮かんだ場合には、「会社帰りに買ってきて!」とお願いすれば、あなたが無理して買い物に出かける必要もありません。
2-2.里帰りする
里帰りして両親に面倒を見てもらう方法です。
実家に里帰りすれば、食事の支度はもちろん家事全般をサポートしてもらうことができます。
また、実家なら気兼ねすることなくゆっくり過ごせるのも大きなメリット。
精神的にもラクで、ストレスを溜めてしまうこともありません。
2-3.義実家を頼る
義実家が近ければ、旦那さんの夕食をお願いする方法を検討してみましょう。
義実家なら、旦那さんも気兼ねすることがありませんし、外食やコンビニ弁当ばかりで栄養バランスを崩す心配もありません。
また、上の子がいる場合には、週末に旦那さんと上の子で義実家に遊びに行き、あなたは自宅で身体を休めるなど、ゆっくりと休養する時間を持つこともできます。
2-4.レトルトや冷凍食品に頼る
レトルトや冷凍食品など、便利食材や時短食材を利用する方法です。
グラタン、ドリア、クリームシチューなど電子レンジやオーブンだけで簡単に出来上がる食材を利用すれば、キッチンに立つ時間が短くすることができ、嫌なニオイに襲われるリスクを減らすことができます。
そして、レトルトや冷凍食品は、食べたいときにすぐ食べられるのも大きなメリット。
体調の変化が激しいつわりの時期には、比較的食べやすいと言われる「フライドポテト」や「茹で野菜」などを常備し、食べられるときに食べておくのも大切なことです。
また、レトルトや冷凍食品なら、あまり料理が得意ではない旦那さんでも作ることができるので、あなたが無理して料理する必要もありません。
ただし、レトルトや冷凍食品ばかりでは、塩分の摂り過ぎや栄養バランスの偏りなど身体への悪影響も気になるところ。
体調のいい時は手料理、あまりよくない時はレトルトや冷凍食品というように、手作り料理と便利食材を上手に組み合わせる工夫も必要でしょう。
2-5.手抜きする
簡単メニューや作り置きなど、手抜き料理で料理の負担を軽くする方法です。
簡単メニューの代表格といえば、野菜サラダや和え物、お刺身などの「切るだけメニュー」
切るだけなら、調理時間を短くすることはもちろんのこと、食材のニオイを抑える効果も期待できます。
また、作り置きレシピを参考に、簡単に作れて冷凍保存ができるメニューをまとめて作っておけば、あなたが無理して夕食を作る必要もありません。
また、つわりが夕方からひどくなることが多い場合には、朝のうちに夕食の下ごしらえを済ませておくなど、つわりのサイクルに合わせた調理方法もおすすめ。
作り置きメニューの中には、男性でも作れるメニューや冷凍食品を使う簡単メニューもあるので、これを機に旦那さんにチャレンジしてもらうのもいいかもしれません。
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3.でも、誰かに頼れる人ばかりじゃない
これまで紹介したように、身近な誰かにサポートしてもらうことができれば、あなたが「料理が作れないこと」で悩んだりストレスを感じる必要がありません。
とはいえ、このような恵まれた環境の中で過ごしている妊婦は、むしろ少数派。
多くの先輩妊婦さんは、無理して我慢して料理することを余儀なくされているのが現実なんです。
では、なぜこれだけ多くの解決法があるにもかかわらず、無理して料理することを余儀なくされている妊婦さんが多いのでしょう。
それには、時代の変化に伴うライフスタイルや価値観の変化が、大きく影響しているんです。
3-1.旦那さんの帰りが遅い
旦那さんがつわりに理解を示していたとしても、あなたに協力できない場合があります。
というのも、旦那さんの仕事が忙しい場合には、料理はもちろん、仕事帰りに買い物によってくることも困難だからです。
また、会社の規模や仕事内容によっては単身赴任や長期の出張が当たり前のケースも…。
「結婚する前から、こうなることは分かってたけど…」とは思いつつも、体調の悪い時には心細くなります。
また、休日出勤が多い時期には、週末に予定していた「まとめ買い」も、突然キャンセルになってしまうこと…。
「つわりの時くらい、少しは協力してよ!」と言いたいところですが、ただでさえ仕事で疲れている旦那さんに向かって、さらに負担を強いることは決して得策とは思えません。
3-2.旦那さんがつわりを理解してくれない
男性にとって、つわりの症状は未知数。
このため、つわりの症状に理解を示してくれない旦那さんも少なくありません。
とくに、つわりのきつい人がまわりにいなかった場合には、その傾向は顕著。
- 「働いてないなら、せめて家事はやってほしい」
- 「妊婦だからって何でもやってもらおうと思わないで欲しい」
- 「家のことが何も出来ないほど、しんどいの?」
- 「オレは働いているんだから、休みくらい休ませろ!」
など、弱っているあなたに向かって、心無い言葉を浴びせるケースも少なくありません。
あなたが頑張って料理をしたとしても、「なんだ、具合が悪いなんて大げさだね」と都合のいい解釈ばかり。
「理解できなくても、想像くらいはして欲しい!」
救急搬送されて「こんなにつらいとは思わなかった…」では、取り返しのつかない場合もあるんです。
3-3.里帰りできない
つわりがひどい時、やっぱり頼りになるのは実家の母。
でも、遠慮なく気軽に実家に里帰りできる人は、むしろ少数派なんです。
たとえば、晩婚化や出産年齢の高齢化による「両親の高齢化」
体力が落ちていて負担をかけられない場合はもちろんのこと、祖父や祖母の介護で手一杯になっているケースもあります。
また、両親が仕事をしていて、あなたの面倒を見られず、「自宅にいる時とそれほど変わらない」というケースも…。
さらに、不仲の父、ヒステリックな母、わがままな妹など、家族との相性によっては、里帰りしたことが理由でストレスが増すこともあります。
また、実家が遠く離れていて、物理的に里帰りが困難な場合もあります。
3-4.母がつわりを理解してくれない
快適なはずの里帰り。
でも、気を許せる家族だからこそ、うまくいかないこともあります。
たとえば、母のつわりがそれほどツラくなかった場合。
自分が経験していないことは全く理解することができないため、ツライつわりの症状も「我慢が足りない!」と根性論で片付けられてしまいます。
また、つわりで立つことや動くことがしんどい場合でも、「いいわね。妊婦は気楽で。私の頃は…」などと、まったく理解してくれようとしてくれません。
さらに、うっとうしいと思うほど干渉されたり、余計な一言でストレスが溜まったりと、「そういう言い方疲れるから、ごめん黙ってて!」と言いたくなることも珍しくありません。
母の「気になって力になってあげたい!」という気持ちはありがたいのですが、ストレスが溜まるようでは胎教にも悪影響になってしまうでしょう。
3-5.レトルトや冷凍食品では体への悪影響が心配
料理の手間と時間を省き、つわりの時でも比較的簡単に作ることができるレトルトや冷凍食品。
しかし、栄養バランスはもちろんのこと、保存料や着色料、添加物などがカラダに及ぼす悪影響を考えると、できる限りミネラルやビタミンがたっぷりの食事を食べたいと思うのは当然のことです。
偏った食生活は、妊婦のデリケートなカラダに、さまざまな悪影響を及ぼします。
そして、食品添加物の中には、日本では認可されていても欧米では禁止されている添加物が含まれているなど、家族はもちろん、産まれてくる赤ちゃんのためには、できる限り避けた方がよいものも多く含まれています。
また、上の子がいる場合には、「舌を育てる」という意味でも、いつも同じようなものばかりを与えてしまうのは大きなデメリット。
カップ麺、冷凍食品、レトルトカレー、菓子パン、コンビニおにぎりなどは、毎日でも子供は美味しそうにパクパク食べてくれるかもしれませんが、長期的にみればその代償は非常に大きいものになってしまうかもしれません。
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4.旦那や親に頼らず、食事の支度をラクにする方法
ライフスタイルや価値観の変化により、いろいろな意味で余裕がなくなっている私たちの生活。
もし、旦那さんや親に頼ることができないのなら、自分の力で解決するしかありません。
とはいえ、すべてをあなたひとりでこなす必要はありません。
というのも、時代の変化に合わせ、妊婦さんをサポートする便利なサービスが次々と登場しているからなんです。
妊婦さんのライフスタイルが千差万別なら、サポートしてくれるサービスも千差万別。
このため、あなたにピッタリのサービスもきっと見つかるはずです。
つわりで大変な妊婦さんを強力にサポートしてくれる便利なサービス。
これから紹介する解決法を参考に、お気に入りのサービスを見つけてください。
4-1.食材宅配を利用しよう!
もし、あなたが「つわりがひどくて、買い物に行けない…」と感じているなら、食材宅配を利用する方法がおすすめです。
というのも、生協が実施した「宅配サービスに関する消費者実態調査2015」によると、「4人に1人が妊娠や出産をきっかけに食材宅配を使い始めた」と回答しているからです。
■参考:宅配サービスに関する消費者実態調査2015(COOP)
食材宅配を利用すれば、あなたが注文した食材をあなたの自宅まで直接届けてくれるので、鮮魚コーナーや惣菜コーナーの匂いに悩まされたり、マスクやビニール袋を持ち歩いてスーパーに出かける必要もありません。
そして、食材宅配の中には、妊婦さんを対象に「送料無料特典」を提供してくれているところがあります。
食材宅配を利用する時の最大のネックは送料。
送料が無料になる食材宅配なら、これまで利用をためらってしていた人でも安心して使うことができます。
また、食材宅配なら、お米などの重い食材はもちろんのこと、トイレットペーパー洗剤、シャンプーやリンスなどの日用品もまとめて注文することもできます。
もちろん、有機野菜や無添加食品など安全性の高い食材を手に入れることも可能です。
◆参考情報
4-2.料理キットを利用しよう!
「キッチンに長時間立つことがムリ!」と感じているなら、料理キットを利用する方法がおすすめです。
というのも、料理キットを利用すれば、調理時間を短縮するのはもちろんのこと、レトルトや冷凍食品にありがちな栄養バランスの偏りや塩分の過剰摂取を防ぐことができるからです。
たとえば、離乳食も作れる料理キットとして妊婦さんや赤ちゃんママに支持されているミールキット「ヨシケイのプチママ」は、すべて専属の栄養士が考えたオリジナルメニュー。
栄養士が考えたメニューだから、栄養バランスはもちろんのこと、カロリーや塩分量にも配慮されたカラダに優しい食事です。
また、初心者でも安心して作ることができるレシピがセットになっているので、はじめてのメニューでも安心して作ることができます。
さらに、料理キットを利用すれば、理時間の目安は20分以内。
20分以内という短時間で手作り料理を作れるのは、つわりで体調の変化が激しい人にとっては大きなメリットです。
しかも、調理に必要な食材は送料無料で届けてくれるので、あなたが買い物に出かける必要もありません。
また、食材は「必要な時、必要な分だけ」届けてくれるので、1食づつラップに包んで冷凍とか、タッパーに1食づつ冷凍保存とかなど、作り置きにありがちな面倒な手間も一切ありません。
◆参考情報
4-3.冷凍弁当を利用しよう!
「キッチンに立てない、でも旦那の夕食が…」と感じているなら、冷凍弁当を利用する方法がおすすめです。
というのも、冷凍弁当を利用すれば、電子レンジでチンするだけで栄養バランスの整った食事を摂ることができるからです。
冷凍弁当は、長期保存が可能で食べたい時にスグ食べられるのが大きな特徴。
このため、冷凍庫にストックしておけば、旦那さんが残業で遅くなった時でも、スグに夕食を用意することができますし、早朝や深夜でもあなたの体調に合わせ食べたい時に食事をサッと用意することもできますし、逆に「食べたくないなあ…」と思うときには長期間冷凍庫に保存しておくこともできます。
また、栄養士がメニューを考えた冷凍弁当を選べば、栄養バランスやカロリー計算もバッチリ。
そして、メニューが豊富な冷凍弁当を選べば、「毎日食べ続けて、ワンパターンなメニューにウンザリ…」というような心配もありません。
さらに宅配サービスを利用すれば、買い物時間もゼロにすることができるから、買い物とお料理、両方の負担を減らすことも可能。
「コンビニ弁当や外食ばかりじゃ申し訳ないし、栄養バランスも心配…」と感じているなら、栄養士のアイディア満載の冷凍弁当、きっとあなたの役に立ちます。
◆参考情報
4-4.食洗機を利用しよう!
「買い物や料理はなんとか頑張れるんだけど、後片付けが…」と感じているなら、食洗機の導入を検討してみましょう。
というのも、たしかに食洗機は値段が高く購入することをためらってしまいがちなのですが、値段を上回るいろいろなメリットがあるからなんです。
つわりの時、食器を洗う作業はかなりの負担。
人によっては、「料理するよりも面倒でイヤ」と感じている人もいるのではないでしょうか。
でも、食洗機なら、食器をセットしスイッチを入れるだけで、面倒でしんどいことはすべて食洗機があなたの代わりにやってくれます。
そして、食洗機の高温洗浄は除菌効果が高く、油汚れにも効果的。
手洗いだと落ちにくい肉の油汚れやバターのベタベタ汚れでも、買ったばかりの食器のようにピカピカツルツルに洗ってくれます。
また、食器洗いに時間を拘束されないのも大きなメリット。
寝る前に食洗機をセットすれば、寝ている間に食洗機がしっかり働いてくれるし食器をフキンで拭き取る必要もないので、時間を効率よく使うこともできます。
さらに、直接お湯を触る時間を短くすることができるので、手荒れで悩んでいる人にはとくにおすすめ。
食器洗いの負担と手間を大きく減らすことができる食洗機。
食器の手洗いには非協力的な旦那さんでも、負担の少ない食洗機へのセットなら喜んで協力してくれる効果も期待できます。
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(※ご注意!ここで紹介しているデータは、2018年06月19日時点での独自による調査結果です。各データは、必ず運営会社発表のものと照合しご確認ください)