毎日忙しくて、スーパーに行く時間もない…。そんなときに助かるのが、パルシステムや生活クラブのような宅配サービスです。でも、「どちらが自分に合ってるのかな?」と迷ってしまう方も多いはずです。今回は、はじめての方でもわかりやすく、2つのサービスの違いや確認しておきたいポイントをやさしくまとめています。
たとえば、生活クラブは「食品の安全性」をとても大切にしていて、添加物が少なく、安心して食卓に出せる食材がたくさんあります。一方、パルシステムは「時短や手軽さ」を重視した商品が多く、冷凍食品やミールキットも充実していて、忙しい平日にもピッタリです。
また、配達のペースや送料、注文方法の違いも意外と重要なチェックポイント。スマホアプリの使いやすさや、注文をお休みしたい週のルールなど、細かいところまでわかりやすく解説しています。
「いきなり申し込むのは不安…」という方には、お試しセットの活用方法も紹介しています。まずは気軽に体験してみることで、自分に合ったサービスがきっと見えてきます。迷ったときの参考に、ぜひチェックしてみてください。
知っておきたい!パルシステムと生活クラブの違い
1.取り扱い商品数
パルシステムは商品数が約2,000〜3,000点、生活クラブは約800〜1,200点と、大きく違いがあります。どちらが自分に合っているかを知るためには、「どんな買い方をしたいか」を考えるのがポイントです。
「1週間分の食材をまとめて注文したい」「子どものお弁当や夕食のおかずを毎週入れ替えたい」そんな方には、選べる商品がたくさんあるパルシステムが頼りになります。お魚の種類も豊富で、冷凍の揚げ物や煮物用ミールキットもそろっているので、忙しい平日の夜も安心です。
一方で、「あれこれ迷うのが苦手」「必要なものだけパパっと注文したい」そんな方には生活クラブが向いています。カタログに載っている商品はどれも基準がしっかりしていて、安全性や素材の良さが感じられるものばかりです。選択肢が少なめなので、注文にかかる時間も短くなります。
たとえば、パルシステムでは「10分で作れる炒め物キット」「骨取り済みの焼き魚」「国産野菜のミックス冷凍」など、種類豊富な便利食材を選べます。生活クラブでは「放牧牛乳」「国産小麦のパン」「有機にんじん」など、安心して定番品を選びたい方にぴったりです。
どちらも宅配で届けてもらえる便利さは共通ですが、商品数の違いによって使い方やメリットが変わってきます。「選ぶ楽しさ」を大切にしたいならパルシステム、「迷わず安全なものを選びたい」なら生活クラブというように、使う人のスタイルに合わせて選ぶのがコツです。
2.価格帯
パルシステムは、「なるべく無添加がいいけど、コスパも気になる」という子育て家庭にちょうどよい価格帯の商品が揃っています。毎週の食材を無理なく買い続けられる工夫がされていて、安心と節約のバランスがとれています。
たとえば、パルシステムの「冷凍鶏から揚げ用肉」は1袋400gで税込約500円。「骨取りさばの味噌煮」は2切入りで約350円前後です。「国産小麦の食パン」は1斤230円ほどで、素材にこだわりながらも、毎朝使いやすい価格がうれしいポイントです。
忙しい平日の夕食や子どものお弁当用に、冷凍おかずやミールキットを少しずつ取り入れることで、予算を守りながら時短調理も可能になります。全体的に、価格を見ながら買い物しやすい工夫がされています。
生活クラブは、「とにかく安全なものだけを使いたい」「原材料までしっかり確認したい」という家庭に合った価格帯になっています。全体的に高めの設定ですが、その理由は、徹底した品質管理にあります。
たとえば、生活クラブの「冷凍豚小間切れ」は100gあたり約180円前後。生産者や飼料の管理体制が明確で、安心して使えるお肉です。「天然酵母の食パン」は1斤約300円ほどで、余計な添加物は使われていません。「国産丸大豆の醤油」は500mlで約400円と一般品より高いですが、製法や素材への信頼が価格に含まれています。
価格だけを見ると高く感じるかもしれませんが、「ムダな買い物を減らせる」「満足度の高い商品が揃っている」という声も多く聞かれます。必要な分だけ選ぶスタイルで、結果的に予算内に収まる家庭もあります。
自分に合った価格感を見つけるためには、まずは1週間だけ使ってみるのが一番です。実際に使ってみると、「これは続けられる」「家族にも合っている」と感じられるヒントがきっと見つかります。
3.安全性基準
パルシステムは「なるべく添加物を使わない」「できるだけ国産原料を使う」など、安全性に配慮した商品作りがされています。生活クラブはさらに厳しく、「国で認められている食品添加物のうち93品目しか使わない」と明確に決められています。
たとえば、子どもが大好きなウインナーで比較すると、パルシステムの「ポークウインナー」は発色剤や保存料を使わず、塩や砂糖などシンプルな原料だけで作られています。生活クラブの「平田牧場ウインナー」は、豚肉の飼料や育成方法にまでこだわり、さらに使用する調味料の種類まで制限されています。
冷凍食品でも違いが見られます。パルシステムの「レンジで魚シリーズ」は、保存料や化学調味料を使わず、忙しい日にも安心して使える設計です。生活クラブでは「骨取りさば味噌煮」のように、原料、調味料、加工方法まですべてが開示されており、食品表示に詳しくなくても選びやすくなっています。
乳幼児の食事にも違いが出ます。パルシステムの「赤ちゃん用おかずセット」は、アレルゲン表示が細かくされており、冷凍で長期保存が可能。生活クラブでは、「農薬・化学肥料不使用のうらごし野菜」や「安心素材のおかゆ」がそろい、ひとつひとつの原料の生産者まで確認できます。
安全性の基準は、どちらも高いレベルにありますが、選ぶ基準の細かさに違いがあります。パルシステムは「安心だけど使いやすいものを選びたい」家庭に合い、生活クラブは「基準を徹底して確認したい」家庭に向いています。
日々の食事に取り入れていくうちに、それぞれの良さが実感できるようになります。どちらが自分の家庭に合っているか、お試しセットで比べてみるのもおすすめです。
4.オリジナル商品の多さ
パルシステムはオリジナル商品がとても多く、「ここでしか買えない便利で安心なもの」がたくさんそろっています。生活クラブは、扱う商品すべてが独自開発で、数量は少ないながらも品質へのこだわりが強いのが特徴です。
たとえば、パルシステムの人気商品「産直豚とたまねぎの生姜焼き」は、調味液入りの時短おかずとして評判です。味付けがやさしく、子どもと一緒に楽しめる仕上がりになっています。同じく「冷凍さつまいもスティック」は、自然な甘みでおやつにもお弁当にも使える便利な一品です。
ミールキットも豊富で、「3日分の時短ごはんセット」や「骨取り魚の照り焼きセット」など、パルシステムでしか手に入らないオリジナル品が充実しています。毎週のごはん作りがぐっと楽になります。
生活クラブの商品はすべてが独自設計で、「この一品に本気で向き合っている」と感じられるものが多いです。たとえば、「リユースびんの飲むヨーグルト」は、乳酸菌や原料乳の管理まで細かく設定されており、毎日安心して飲み続けられます。「国産小麦の乾麺」や「遺伝子組換え不使用の納豆」なども、スーパーではなかなか手に入らない貴重な存在です。
日用品でも違いが見えます。パルシステムの「液体せっけんシリーズ」や「台所用スポンジ」なども自社製造品があり、使いやすさと価格のバランスが取れています。生活クラブでは「せっけん歯みがき」「酸素系漂白剤」など、環境と健康に配慮した設計の商品が中心です。
便利さと種類の多さを求めるならパルシステム、選び抜かれた安心感を求めるなら生活クラブがおすすめです。自分の生活スタイルや大切にしたい価値観に合わせて選ぶことで、納得のいく買い物ができるようになります。
5.子育て支援特典
パルシステムは、子育て世帯が安心して使えるように、手数料の割引やサポート制度が明確でわかりやすく設計されています。対象期間も長く、共働き世帯にとって助かる内容がそろっています。
たとえば、「ベイビー&キッズ特典」では、1歳未満の子どもがいる家庭は1年間、配達手数料が無料になります。条件を満たせば、小学校入学前まで手数料が割引または無料で継続されるため、育児中でもムダな出費を抑えることができます。
注文が少ない週でも「手数料がかからない」と思えるだけで気持ちがラクになり、「今週は牛乳と卵だけ」なんてときでも気軽に利用できます。さらに、冷凍保存できる「離乳食用食材」や「幼児向けのミールセット」もパルシステムオリジナルで充実しており、忙しい家庭の味方になります。
生活クラブにも子育て支援制度がありますが、内容は地域ごとに異なります。たとえば、「妊婦登録で出資金の一部が割引になる」「配達料が最大1年間無料」などの特典が設けられている地域もあります。ただし、制度の有無や条件は各生協により異なるため、加入前に確認が必要です。
生活クラブでは、プレママやママ向けの資料請求時に「赤ちゃん向けのお試し食品」や「生活クラブの使い方ガイド」が同封されることがあり、これをきっかけに利用を検討しやすくなることもあります。
ただし、パルシステムのように全国共通の明確な特典体系ではないため、同じ都道府県内でもサポート内容に差があるのが現状です。
手数料の負担を少なく、誰でもわかりやすく使えるサポートを求めるならパルシステム。地域の仕組みを活かしながら、安全性重視でじっくり選びたい方には生活クラブが向いています。
6.取り扱いジャンルの幅広さ
パルシステムは、食品だけでなく日用品・衣類・育児グッズ・ペット用品なども取り扱っており、ジャンルの幅広さが特長です。生活クラブは食品を中心に、必要最小限の生活用品に絞った構成です。
たとえば、パルシステムでは「産直野菜」「冷凍ミールキット」「赤ちゃんの離乳食用おかず」だけでなく、「子ども用の肌着」「防災用品」「掃除グッズ」「洗剤」「おむつ」までカバーされています。1回の注文でまとめ買いできるので、スーパーやドラッグストアに行く頻度を減らせます。
毎日の生活を少しでも楽にしたいとき、たとえば「洗濯用液体せっけん」や「トイレ用クリーナー」「パルシステムオリジナルの食器洗いスポンジ」など、品質のよい消耗品を食品と一緒に届けてもらえると、買い物の手間が減って家事効率が上がります。
さらに、「子ども向けの防災グッズ」や「ベビー用抱っこひも」「産前産後ケア用品」なども取り扱っており、育児や家族の成長段階に応じた商品をまとめてそろえられるのもパルシステムならではの魅力です。
一方、生活クラブは、ジャンル自体はパルシステムほど広くありませんが、日用品においても安全性や環境負荷をしっかり考慮して選ばれたアイテムがそろっています。
たとえば「リユースびん入りの食器洗い液体せっけん」「酸素系漂白剤」「せっけん歯みがき粉」などは、化学合成成分を控えたやさしい設計で、子どもが触れるものにも安心感があります。
食品以外は数が限られるぶん、生活クラブでは「必要なものを必要なだけ」揃えたい方にとって、買い物の迷いが減るメリットがあります。安全性を重視しながらも、無駄な買い物を避けたい方にとってはシンプルで選びやすい設計です。
品ぞろえの幅広さと便利さを重視するならパルシステム、必要最低限のものを厳選して使いたいなら生活クラブが向いています。
7.配達エリア
パルシステムは、首都圏を中心に1都10県で展開されており、幅広い地域で利用できるのが特長です。生活クラブは全国に広がっていますが、実際の配達対象エリアは限られており、地域によってサービスの有無や内容が異なります。
パルシステムは東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県を中心に、茨城県・栃木県・群馬県・山梨県・長野県・静岡県・福島県にも展開しています。都市部やその近郊ではほとんどの地域で利用が可能で、共働き世帯が多いエリアにも届きやすいのが魅力です。
共働き家庭にとって、毎週確実に配達されることは大きな安心材料です。たとえば、仕事が忙しい平日に「冷凍ミールキット」や「牛乳・卵・野菜の定番品」が自宅に届けば、買い出しの手間が省けて時間の余裕が生まれます。
一方、生活クラブも21都道府県でサービスを展開していますが、組織ごとに運営されているため、同じ都道府県内でも配達対応地域に差があることがあります。たとえば、東京都でも区や市によって配達の有無が異なる場合があるため、事前に確認が必要です。
生活クラブでは、エリアにより「配達曜日」「配達手段」「お試しセットの内容」などが異なる場合があります。たとえば、神奈川県の一部では組合員活動が活発で、地域限定のイベントや食育講座が実施されているケースもあります。逆に、配達が行われていない市区町村では利用自体ができないこともあるため注意が必要です。
配達エリアの広さや安定した運用を重視するなら、パルシステムのほうが導入しやすく、共働き家庭のスケジュールにも合わせやすい傾向があります。生活クラブは、対象地域であれば高品質なサービスが受けられますが、事前に地域限定の情報を調べておくことが重要です。
8.配送料
パルシステムは、配達手数料が一定ですが、子育て世帯や利用金額に応じた割引が用意されており、使い方次第でお得に活用できます。生活クラブは、配送料が地域によって異なり、割引制度の有無も生協ごとに違いがあります。
パルシステムでは通常220〜250円ほどの手数料がかかりますが、注文金額が6,000円以上で無料になる地域もあります。さらに、「ベイビー&キッズ特典」を使えば、1歳未満の子どもがいる家庭は1年間無料、小学校入学前まで段階的に割引されるしくみです。
このため、週に1回の注文で「冷凍おかずを少し」「おしりふきだけ」「牛乳とパンだけ」といった少量注文でも、無料や割引があると心理的な負担が減り、無駄なく計画的に使いやすくなります。
生活クラブは、配達手数料が一律ではなく、生協ごとに198円〜220円程度に設定されています。多くの地域では利用金額にかかわらず固定額ですが、子育て支援として「妊婦さんや1歳未満の子どもがいる家庭は配送料無料」「2歳未満は半額」といった制度が用意されている場合があります。
たとえば、神奈川県では妊娠中から1歳まで無料、愛知県では1歳半まで割引といった形で地域差があるため、加入前に詳細をチェックすることが大切です。
また、生活クラブは「脱使い捨て」を掲げており、リユースびんの回収費用なども運営費に含まれるケースがあります。そのため、見た目の配送料だけでなく、仕組み全体を理解して選ぶと納得感が高まります。
どちらも週1回の配達で、食品・日用品をまとめて受け取れる利便性は共通です。配送料をできるだけ抑えたい場合は、パルシステムの明確な無料条件が魅力です。地域密着の制度や環境配慮を重視するなら、生活クラブの方が考え方に合うかもしれません。
9.配送料の割引制度
パルシステムは、配送料の割引制度がわかりやすく、対象条件も明確なので、子育て中でも使いやすい安心感があります。生活クラブは、地域ごとに支援制度が用意されていますが、内容にばらつきがあるため事前確認が欠かせません。
パルシステムでは、「ベイビー&キッズ特典」により、1歳未満の子どもがいる家庭は1年間配送料無料です。加えて、小学校入学前までは手数料が割引される段階的な制度もあり、長く使い続ける家庭にとっては大きなメリットになります。
たとえば、共働きで保育園に通うお子さんがいる家庭では、「平日は少量注文が多くても配送料がかからない」「急なお弁当対応でちょこっとだけ注文したい」といった使い方ができます。1回の注文で手数料が無料になる金額設定(例:6,000円以上)も明確で、計画的に利用すれば効率よく節約できます。
生活クラブでも、配送料の減免制度がありますが、地域の生協によって内容が異なります。たとえば、ある地域では「妊娠中〜1歳未満の間は手数料無料」、別の地域では「2歳未満までは手数料半額」など、それぞれに異なるルールが設けられています。
さらに、配送料は一律で198円〜220円ほどですが、金額による割引制度は基本的に設けられていないため、注文が少ない週にも同額がかかります。一方で、定期的にお知らせされる「減免申請の案内」によって手続きすれば、一定条件下で割引を受けられる場合があります。
たとえば、「下の子が生まれたときに申請したら半年間無料になった」「電話で相談したらすぐに適用された」という利用者の声もあり、地域の対応力が魅力でもあります。
わかりやすさと長期的なお得感を求めるならパルシステム、地域の仕組みに合わせて柔軟に支援を受けたいなら生活クラブが向いています。どちらも使い方次第で配送料の負担を減らせるため、自分の生活スタイルに合った制度を選ぶことが大切です。
10.退会・解約のしやすさ
パルシステムは、退会や休止の手続きが比較的スムーズに行える仕組みになっており、利用を一時的に止めたい場合や完全にやめたい場合にも柔軟に対応しています。生活クラブは、退会にあたって書類の提出が必要になるなど、やや手間がかかることがあります。
パルシステムでは、電話やWEBから休会や脱退の手続きが可能です。たとえば、「引っ越しが決まって使えなくなる」「他の宅配と併用していて見直したい」といった理由での脱退も、サポートセンターに連絡するだけで完了します。
また、利用を一時休止したい場合にも「3か月以内の一時休会」を選択でき、注文しない期間でも組合員としての継続が可能です。「育休が終わって一度やめるけれど、再開の予定がある」といった共働き家庭にはありがたい仕組みです。
生活クラブでは、退会する際に「脱退申込書」の提出が必要で、郵送や配達員を通じた書類のやり取りが必要になります。たとえば、「今月末でやめたい」と思っても、書類の受け取りと提出に数日かかることがあり、余裕をもって進める必要があります。
また、生活クラブでは出資金の返還も年に1回などスケジュールが決まっている地域が多く、すぐに返金されるわけではありません。「今すぐ全額返ってくると思っていた」というケースもあるため、あらかじめ確認しておくと安心です。
たとえば、東京都では「年度末の一括返金」、神奈川県では「年2回返金」といった地域差があるため、各生協の案内をよく読んで進める必要があります。
気軽に始めて、やめるときもシンプルに済ませたい方にはパルシステムが合っています。生活クラブはやや手続きが多いものの、丁寧な対応と信頼性を重視する方に向いています。自分のライフスタイルに合わせて選ぶことで、ストレスなく利用の見直しがしやすくなります。


パルシステムと生活クラブ、どちらがピッタリなのか?確認する方法
1.自分の住んでいる地域で利用可能か確認する
パルシステムと生活クラブ、どちらを選ぶにしても、まず「自分の住んでいる地域が配達エリアに入っているか」を確認することが大切です。利用したいと思っても、エリア外では申し込みができないことがあります。
パルシステムは、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県を中心に、静岡・山梨・茨城・栃木・群馬・長野・福島まで、合計1都10県で展開しています。首都圏を含む広いエリアで利用できるため、共働き世帯が多い地域にも対応しているのが特長です。
たとえば、埼玉県のさいたま市・川口市・所沢市など、人口の多い地域ではほぼカバーされており、「妊娠中から子どもが小学生になるまで、引っ越し後もずっと使えた」という利用者の声もあります。対応しているかどうかは、公式サイトで郵便番号を入力するだけですぐに確認できます。
生活クラブは、全国的に名前を知られているものの、実際に宅配サービスが利用できるのは21都道府県に限られます。しかも、その中でも市町村ごとに配達の有無が異なることがあり、「同じ県内でも隣の市は非対応だった」というケースもあるため注意が必要です。
たとえば、千葉県内では千葉市・船橋市・松戸市は対応エリアでも、郊外エリアでは配達対象外になることがあります。生活クラブの公式サイトや地域別のページで「配達エリア検索」や「資料請求」を利用すると、自宅が対象かどうかをすぐに確認できます。
また、生活クラブは地域ごとに運営団体や連絡先が異なるため、「〇〇生活クラブ」という名称で分かれている点にも注意が必要です。間違った地域に申し込むと、手続きがやり直しになる場合があります。
加入をスムーズに進めたいなら、まずは郵便番号検索でエリア確認をしておくのが一番確実です。対象エリア内であれば、資料請求やお試しセットの申し込みも安心して進められます。


2.利用料金(送料や手数料)を比較
パルシステムと生活クラブを比較するなら、まず「送料や手数料がどのくらいかかるか」をチェックしておくことが大切です。毎週の利用になるからこそ、無理なく続けられる料金設定かどうかが判断のポイントになります。
パルシステムは、地域ごとに多少の違いはありますが、配達手数料はだいたい220円から250円前後です。ただし、注文金額が6,000円以上になると手数料が無料になる仕組みが多く、まとめ買いが多い家庭にはうれしい特典です。
さらに、パルシステム独自の「ベイビー&キッズ特典」を使えば、1歳未満の子どもがいる家庭は1年間、手数料が完全に無料になります。小学校入学前まで段階的に割引が続くので、共働きで子育て中の家庭にはとても助かる制度です。
たとえば、「今週はおむつと牛乳だけ」「急にお弁当の食材が足りなくなった」など、少量でも手数料を気にせず注文できるのはありがたいポイントです。時間や気持ちに余裕が生まれ、使い方の幅が広がります。
生活クラブでは、配達手数料は198円〜220円前後が一般的です。パルシステムのような注文金額による無料制度は基本的にありませんが、その代わり、手数料はわかりやすく一律。毎週の支出が計算しやすいという安心感があります。
生活クラブでは、環境や資源のことを考えた仕組みが多く、リユースびんや再利用可能な梱包材の管理もこの手数料の中に含まれています。「ただ安い」ではなく、「価値のある料金」と感じられる工夫が込められています。
また、地域によっては子育て中の家庭を対象にした手数料の減免制度があり、「妊娠中〜1歳まで無料」「2歳までは半額」といった条件が設けられていることもあります。ただし制度の有無や内容は地域によって異なるため、加入前にチェックしておくのがおすすめです。
利用金額によって柔軟に送料をコントロールしたいならパルシステム、固定制でわかりやすく使い続けたいなら生活クラブが向いています。生活スタイルに合った料金体系を選ぶことが、ストレスのない利用につながります。


3.割引など特典を比較
パルシステムと生活クラブの違いを確認するには、割引や特典の内容を比べてみるのがおすすめです。特に子育て中の共働き家庭にとって、手数料の割引やプレゼントの有無は、使いやすさを左右する大きなポイントになります。
パルシステムでは、「ベイビー&キッズ特典」が用意されていて、1歳未満の子どもがいる家庭は配達手数料が1年間無料になります。その後も小学校入学前まで、年齢に応じて段階的に手数料が割引される仕組みがあり、長く使い続けやすい設計です。
たとえば、「今週は牛乳と卵だけ注文したい」「冷凍うどんと離乳食だけ追加したい」というときも、手数料がかからなければ気軽に注文できます。特に育休中など、買い物に出かけにくい時期にはありがたい制度です。
パルシステムでは、加入時に資料請求をすると「国産素材の冷凍おかずセット」や「調味料おためし品」がプレゼントされることもあり、試してから始めたい方にもぴったりです。アプリからの申し込みでさらに特典が増えるキャンペーンが開催されることもあります。
生活クラブも、妊娠中〜子育て中の世帯を対象にした特典がありますが、その内容は地域の生協によって異なります。たとえば、「妊婦登録で1年間手数料無料」「2歳未満まで送料半額」といった特典がある地域もあれば、特典が限定的な場合もあります。
地域によっては、加入時に「赤ちゃんにやさしい調味料セット」や「生活クラブオリジナル洗剤のミニボトル」など、安全性にこだわった商品をもらえるキャンペーンが実施されていることもあります。ただし、制度の有無や詳細は各生協のホームページや資料請求で個別に確認が必要です。
割引内容がわかりやすく長期的なメリットがあるのはパルシステム。地域ごとにユニークな特典があり、安全性やエコ志向を重視する方に合うのは生活クラブです。まずは気になるサービスの特典内容を確認して、自分の家庭に合うものを選ぶのが安心です。


4.実際の利用者レビューを見る
実際に使っている人の口コミを読むことで、パルシステムと生活クラブのリアルな使い心地がよくわかります。パンフレットやホームページではわからない「便利だったこと」「ちょっと困ったこと」など、生活の中での体験が見えてきます。
パルシステムを使っている人からは、「冷凍のミールキットがあって、仕事から帰ってもすぐに夕飯が作れた」「アプリで注文できて、締切前にお知らせが来るから注文し忘れがなくなった」「赤ちゃん向けの冷凍ペーストやふりかけが充実していて、子どももよく食べてくれる」という声がありました。一方で、「冷凍庫がいっぱいになるくらい商品が届く」との声もありました。
生活クラブの口コミでは、「添加物がとても少ないから安心して子どもに食べさせられる」「石けんや環境にやさしい洗剤が買えるのがうれしい」「リユースびんがあるからごみが減った」といった意見が多く、安全性や環境への配慮を大切にしている人に人気です。ただ、「退会手続きが少しわかりにくかった」「配達できるエリアが細かく分かれていて使えない地域もある」という声も見られました。
具体的なチェック方法としては、①Instagramで「#パルシステムごはん」などで検索して、どんな料理が作れるかを見る②YouTubeで「生活クラブ 宅配開封」などを検索して実際に届いた商品を見る③比較ブログやSNSで、他の人の使っている様子を写真付きでチェックする、などがあります。
自分と似た家庭の投稿を見ることで、「これならわが家でも使いやすそう」とイメージしやすくなります。口コミをうまく使えば、選んでから後悔することがぐっと減ります。
5.価格感と家計への影響をチェック
パルシステムと生活クラブの違いを比べるときは、まず家計にどれくらい影響があるかを調べるのがわかりやすい方法です。難しい計算は必要ありません。食費がどう変わるかをざっくり比べるだけでOKです。
パルシステムは、「家計にやさしくて便利」がポイントです。たとえば、冷凍ミールキット1食分が約500円、国産豚肉100gが130円、牛乳1Lが230円くらい。冷凍おかずやおにぎりセットなども手頃な値段で、時間がない日でも手作り風のごはんが出せます。
「外食を月に3回減らしてパルの冷凍ごはんにしたら、食費が4,000円減った」という口コミもあります。送料は地域ごとに違いますが、まとめて注文すれば送料無料になることも多く、うまく使えば節約につながります。
生活クラブは、「食の安全を大切にしたい人」にぴったりです。たとえば、平飼い卵10個で500円、ウインナーは100gで300円、ジュースやおやつも無添加で安心できます。その分、1品あたりの価格は少し高めになります。
でも、「お菓子を買う回数が減って、おやつ代が月2,000円減った」「食材のムダがなくなって冷蔵庫の整理もしやすくなった」という声もあります。リユースびんを返すと出資金が戻ってくる仕組みもあり、ごみも減らせます。
家計簿がなくても、1週間の買い物や外食をざっとメモして、それをパルシステムと生活クラブの価格で置き換えてみましょう。数字にしてみることで、自分の家庭に合うほうが自然と見えてきます。

6.出資金と増資制度の仕組みを確認
出資金の仕組みを知っておくと、生協の宅配をもっと安心して使えます。毎月いくら積み立てるのか、将来どう戻ってくるのかを理解すれば、ムダなく使えるサービスが見つかります。
パルシステムの出資金は、最初に1,000円から2,000円を支払い、以降は毎月1口100円が自動で積み立てられます。この積み立ては途中でやめたり、金額を増やしたりすることもできます。配送センターの維持や新しい商品開発などに活用されていて、退会すると全額が戻ってきます。
たとえば「5年で退会したら6,000円返ってきた」「途中で積み立てを止めたけど問題なかった」という人もいます。負担が少なく、出費の調整がしやすいため、共働きで忙しい家庭でも続けやすい仕組みです。
生活クラブの出資金は、加入時に1,000円〜3,000円程度を支払い、毎月1,000円の自動増資が基本です。こちらも使い道ははっきりしており、安全な食品の開発支援、物流システムの整備、生産者との契約などに活用されます。退会時にはすべて返金されるのも同じです。
たとえば「10年で12万円戻ってきた」「環境や生産者に貢献している実感がある」といった声もあります。積極的に仕組みに関わりたい人には向いていますが、月々の負担を重く感じる人は金額を調整できます。
また、生活クラブも出資金の増資を自分のペースで進めることができ、年に1回のまとめ払いなどにも対応しています。
両方のサービスとも、出資制度は生協の活動を支える大切な仕組みであり、家計に合わせた無理のない使い方ができます。
生協に加入することで、単に食材を受け取るだけでなく、出資金を通して自分たちの暮らしをよくする活動にも関われる点が魅力です。
出資金をどう使いたいか、自分がどんな姿勢で生協に関わりたいかを考えると、納得感のある選び方ができます。

7.使わなかった週の扱いを比較
パルシステムは、注文しなかった週でも送料がかかることがあります。ただし、「赤ちゃん割引」や「子育て応援割引」があると、注文しなかった週の送料が無料になることもあります。0歳の赤ちゃんがいる家庭では、送料がずっと0円だったという人もいます。
スマホのアプリで「今週はお休みします」と簡単に設定できるので、忙しい週でも操作がラクです。カタログが不要な場合も、アプリで確認できるので紙のわずらわしさも減ります。
生活クラブも、注文しない週でも送料がかかる場合があります。でも、配達を止めたい週は、事前に連絡すれば配送料がかからない仕組みになっている地域も多いです。
たとえば、「来週は家族旅行で留守にするから配達をストップしたい」と電話1本で伝えればOK。WEBフォームからも手続きできるので、スマホからでもラクに連絡できます。
また、「今週は冷蔵庫に食材がいっぱいで、注文しなくても大丈夫」というときも、連絡しておけば配送料がかからないことが多く、無理に頼む必要がありません。
カタログの配布を止めることもできるので、紙ゴミを減らすことにもつながります。
どちらのサービスも、使わない週に無駄なお金がかからないようにする工夫があります。
忙しい毎日でも、スマホやWEBで簡単に手続きできると安心です。予定が読めない共働き家庭にとって、こうした柔軟さはとても心強いポイントです。

8.カタログやアプリが使いやすいか確認
パルシステムは、アプリとカタログの両方が使いやすいことで知られています。アプリでは、注文履歴の確認やお気に入り登録、配達予定の確認などが簡単にできます。たとえば、夜寝る前にスマホで翌週の注文をパパッと済ませたり、前に頼んで美味しかった冷凍餃子をお気に入りから再注文したりすることができます。
また、パルシステムの紙カタログは写真が大きくて見やすく、商品のこだわりや原材料も丁寧に書かれていて、家族と一緒に「次はこれ頼んでみようか」と相談しながら選ぶ楽しさがあります。アプリとカタログの併用で、自分に合ったスタイルを選べるのも魅力です。文字が大きくて読みやすいため、スマホ操作に慣れていない家族とも一緒に使いやすいです。
生活クラブのアプリは、ややシンプルな作りになっており、スマホ操作に慣れていない方でも比較的使いやすいのが特徴です。注文画面はリスト形式で、商品名と価格がすぐに確認できるため、サクサク選べます。さらに、放射能検査結果や添加物の情報も商品ごとに掲載されていて、安全性にこだわる人にとっては見逃せないポイントです。
紙のカタログは、シンプルなデザインで落ち着いた印象。量は多くないですが、必要な情報がきちんと載っているので、安心して選べます。「紙だけで十分」という方にはぴったりの内容です。紙媒体でも食の安全を重視する姿勢が感じられ、読みものとしても役立ちます。
また、パルシステムのアプリは通知機能もあり、注文締切の前にリマインドをしてくれるため、注文忘れを防ぎやすい点も便利です。一方、生活クラブは紙カタログでの注文がメインの人も多く、毎週手書きで記入し提出するスタイルに安心感を覚える人もいます。
それぞれの特徴を知ることで、毎週の注文が負担ではなく楽しい習慣になります。時間の使い方や買い物スタイルに合わせて、自分に合ったサービスを選ぶことが大切です。

9.商品数や品揃えの豊富さを比較する
パルシステムは、毎日の食卓に役立つ品ぞろえが豊富で、商品数は約2,000~3,000点ほどあります。特に、子ども向けの冷凍食品や離乳食、ミールキットが人気で、時間がない平日の夕食作りにも強い味方になります。産直野菜や産直肉も多く、忙しいママでも安心して選べます。
一方で、生活クラブの商品数はやや少なめで、約600~900点程度といわれています。ただし、取り扱う商品はどれも安全性にこだわっていて、添加物の使用も最小限。子どもの健康を第一に考える人には安心できるラインナップです。たとえば、毎日使う牛乳や卵、パンなどはすべて生活クラブ基準で丁寧に選ばれています。
品ぞろえの幅広さを重視したいなら、パルシステムが向いています。お菓子や調味料、日用品なども選べる種類が多く、カタログを見ながら家族の好みに合わせて買い物できます。たとえば、子どものおやつに国産素材を使ったスティックゼリーや、簡単に調理できる焼きおにぎりも選べます。
一方、シンプルで安全性重視の買い物をしたいなら、生活クラブがおすすめです。たとえば、調味料1本選ぶにも「化学調味料不使用」「原料産地が明記されている」といったポイントがそろっています。
買い物の選びやすさや商品数の多さを求めるならパルシステム、商品数は少なくても厳選されたものを選びたいなら生活クラブ。どちらが自分に合うかは、使いやすさや価値観で変わってきます。
10.お試しセットを両方注文して比べる
お試しセットを両方取り寄せると、パルシステムと生活クラブの違いが体感できて選びやすくなります。
パルシステムのお試しは「便利さ」を感じたい人に向いています。下ごしらえ済みの冷凍食材や、レンジで温めるだけの主菜が入っていて、夕飯の支度が5分で済む日もあります。共働き家庭の平日の夜にとても助かると感じる人が多いです。
生活クラブのお試しは「安心」を重視したい人におすすめです。産直肉や、保存料なしの加工品、国産原料にこだわった調味料などが中心で、子どもの食事に安心して使える食材が多いです。素材そのものの味がわかりやすく、「余計な味がしない」と好評です。
実際に調理してみると、量の多さや味付けの濃さ、調理のしやすさまで実感できます。「この味なら子どもが食べてくれた」「量が少し足りないかも」といった点は、カタログだけでは判断しにくい部分です。
さらに、申し込みや受け取りの流れも比べておくと安心です。パルシステムはネット注文がしやすく、最短3日程度で届きます。生活クラブは地域によって注文方法が異なることがあり、少し時間がかかることもあります。
どちらも試してみて「自分にとってストレスが少ない」と感じる方を選ぶのが失敗しないコツです。価格もワンコイン程度で、気軽にスタートできます。
まとめ
どちらの宅配サービスも、子育て中の家庭を支える心強い選択肢です。ただし、サービス内容や考え方には違いがあるため、自分の優先したいことをはっきりさせることで、迷いが少なくなります。「忙しい中でも手軽に調理したい」「買い物の負担を減らしたい」そんなニーズにはパルシステムがぴったりです。一方で、「素材の安心感や添加物の少なさを重視したい」なら、生活クラブの取り組みが役立ちます。
注文しない週の送料、出資金のしくみ、アプリの操作性など、見えにくい部分の違いにも目を向けることで、実際に使いはじめてからのストレスを減らせます。また、両方のお試しセットを使って食材の味やボリュームを確かめるのも賢い方法です。
今回は、家庭の状況や価値観に応じた判断ポイントをわかりやすく紹介しました。選ぶべき道に正解はありませんが、自分に合ったサービスを見つけることで、毎日の食生活にゆとりが生まれます。少しの工夫で暮らしがぐっとラクになる、そんなヒントを得られるきっかけになれば嬉しいです。
(※ご注意!ここで紹介しているデータは、2025年7月19日時点での独自による調査結果です。各データは、必ず運営会社発表のものと照合しご確認ください)