あなたは、米油にどんな優れた効果があるのか知っていますか。
米油は健康だけでなく、美容にも効果があることを知っていますか。
「米油が健康にいい油」ということは何となく知っていても、具体的に何がいいのか、どんな効果があるのかについては、あまり知らない人は少なくありません。
でも、米油の特徴やどんなメリットがあるのか知っていなければ、せっかく健康にいい米油を使っていたとしても、宝の持ち腐れになってしまうかもしれないですよね。
というわけで、今回は、米油の安全性や危険性はもちろんのこと、米油が血管に及ぼす影響がなぜ美容にも効果があるのかについても、分かりやすくご紹介していきます。
女性にとって「美しくいたい」と願うのは、誰でも当然のこと。
米油を使って、体の内側だけでなく外側からも健康で綺麗になりたいと思う人は、これからご紹介する情報を、必ずチェックしてくださいね。
1.米油が安全性の高い油といわれる理由とは
一般的に米油は、その他の食用油と比較し、安全性の高い油だといわれています。
その理由は、原料が玄米を精米する際に生成される「米ぬか」であることが強く関係しています。
1-1.原料がお米
サラダ油の原料として使われる、大豆やなたね、とうもろこしなどの原料の多くは、輸入作物に頼っています。
そして、サラダ油の原料として使われている原料の多くは、コスト削減などを目的に遺伝子組み換え作物が使われています。
しかし、玄米を精米する際にできる「米ぬか」を原料とする米油では、遺伝子組み換え作物が使われることはありません。
なぜならば、現在、食品として販売や流通が認められている遺伝子組み換え作物の中に、お米は含まれていないからです。
米ぬかを原料とする米油は、食品として販売や流通が認められていないため、遺伝子組み換え作物によるリスクを心配する必がありません。
つまり、米油はサラダ油など遺伝子組み換え作物を原料としている油と比較し、安全性の高い油なんです。
1-2.加熱に強い
スーパーで売られている油の中には、揚げ物料理など加熱に適しているタイプと、適していないタイプがあります。
そして、加熱に適していないタイプで揚げ物や炒め物料理を続けた場合、油の酸化が急激に進行し、油の成分が「ヒドロキシノネナール」と呼ばれる有害物質に変化してしまいます。
しかし、米油は酸化しにくい特徴を持つ食用油であり、加熱料理にも適しています。
つまり、米油は油の酸化による悪影響を最小限に抑えることができる安全性の高い油なんです。
2.では、米油に危険性はないのか
どれだけ米油が安全性の高い油だといっても、危険性はゼロではありません。
米油が持つ危険性やリスクとしては、次のようなことが考えられます。
2-1.有害物質ノルマンヘキサンによる危険性
米油の作り方を大きく分類すると、「圧搾法」と「抽出法」に分類することができます。
そして、抽出法と呼ばれる製法では、ノルマンヘキサンと呼ばれる溶剤を使って米油が作られていきます。
ノルマンヘキサンは、多発性神経炎や肝機能障害などの慢性毒性が指摘されている成分です。
とはいえ、米油の製造工程においてノルマンヘキサンは、最終的に残らないように除去が義務付けられています。
しかし、抽出法で作られた油は、有害な溶剤を使って作られている油である以上、圧搾法で作られた油に比べ、危険性の高い油といえるでしょう。
2-2.輸入米による残留農薬の危険性
米油の原料として使われる米ぬか(お米)は、国産米が使われるケースが多いのですが、原材料不足やコストの影響により、国産米と輸入米をブレンドしているケースもあります。
もちろん、輸入米はカビや残留農薬など、私たちの体に有害となる項目についての検査を実施していますが、残留農薬の基準は国によって異なるなど、国産米に比べ不安を抱いてしまうのは仕方のないことです。
また、過去には輸入米による「事故米不正転売事件」と呼ばれる事件も起こっています。
2-3.加熱によるトランス脂肪酸の増加
米油の作り方である圧搾法の中には、低温圧搾法と高温圧搾法があります。
そして、高温圧搾法で作られた油は、油を精製する際に「危険な油」として有名なトランス脂肪酸が生成される可能性があります。
また、薬剤抽出法も、精製、脱臭工程などにおいて高温にさらされるため、トランス脂肪酸が生成される可能性があります。
つまり、過熱して精製される食用油には、トランス脂肪酸が含まれている危険性が常に伴っているんです。
3.米油が血管に及ぼす健康に良い影響とは
米油は健康にいい油として知られていますが、健康な体の「要」とのいえる血管に対しても多くの良い影響を与えています。
3-1.血管の老化を防ぐ
私たちの体は、血液中の悪玉コレステロールが酸化することにより、血管が老化し詰まりやすくなったり、もろくなっていきます。
つまり、悪玉コレステロールを減らすことが血管の老化を防ぐために有効な方法なんです。
米油の中には、スーパービタミンEと呼ばれる「トコトリエノール」が豊富に含まれています。
そして、トコトリエノールには悪玉コレステロールを減らす効果があります。
つまり、米油を体に摂り入れることにより、血管の老化を防ぐ効果が期待できるんです。
3-2.動脈硬化の防止
血管の老化を防ぐことにより、動脈硬化などのリスクを軽減することができます。
そして、動脈硬化のリスクが少なくなることにより、脳梗塞や心筋梗塞など私たちの命に関わる病気の可能性も減らすことができます。
つまり、米油を選ぶことは、血管の病気を予防するのに効果的な方法なんです。
3-3.高血圧の防止
米油に含まれているリノール酸には、血中コレステロールを減らし、血管の硬化を防ぐ効果があります。
そして、コレステロールを減らすことにより、血圧が適正値になる可能性が高くなります。
つまり、米油は典型的な生活習慣病といわれる高血圧を改善する効果が期待できる食用油なんです。
4.米油にはどんな美容効果があるのか
米油は女性にとって欠かせない食用油です。
なぜならば、米油が持つパワーは、あなたのお肌を美しく保ってくれるからです。
4-1.美白効果
米油の原料である米ぬかには、肌あれを防ぐ幅広い化粧品に配合されているイノシトール、肌内で活性酸素が発生する原因となる物質を外へ排出する働きがあるフィチン酸、肌に塗ることで水分量を維持する効果がある米胚芽油など多くの天然成分が含まれています。
これらの天然成分は、肌の汚れをきちんと落とし、膜で表面を保護する働きがあるため、いつまでも白い肌を保つ効果が期待できます。
4-2.美肌効果
米油の中には、ビタミンEが多く含まれています。
そして、ビタミンEは抗酸化力が強く、血行を促進してシミの原因であるメラニン色素の生成を抑える働きがあります。
また、血行がよくなると、代謝が活発となり化粧水などの肌なじみが良くなります。
つまり、米油はシミを抑え、きれいな肌を保つ効果が期待できるんです。
4-3.アンチエイジング効果
米油には、ポリフェノールの一種であるγ-オリザノール(ガンマーオリザノール)が含まれています。
γ-オリザノールは、紫外線を吸収して皮膚を保護する効果や肌あれの原因となる活性酸素やフリーラジカルを消去する効果が期待できます。
つまり、米油は若い肌を維持するアンチエイジング効果が期待できるんです。
5.米油はダイエットに効果があるのか
米油のカロリーは、他の食用油と比較し低いわけではありません。
つまり、米油を使っているだけでは、ダイエットに効果があるとは言えないんです。
ただし、値段の安いサラダ油ではなく、米油のメリットを理解した上で米油を選んでいる人の多くは、健康への意識が高く肥満がどれだけ健康に悪影響を及ぼすのかもついても理解しているはずです。
そして、健康に対する意識が高ければ高いほど、油の適切な使用量や目的に合わせた上手な油の使い方ができるはずです。
つまり、米油を選ぶことによって、直接的なダイエット効果は期待できませんが、間接的なダイエット効果は期待できるでしょう。
6.まとめ
いかがでしたか?
米油が健康にいい油だといっても、危険性がゼロではないことをご理解いただけたはずです。
そして、米油は体の内側と外側、両方からあなたの若さと美容をサポートしてくれる効果があることも、お分かりいただけたはずです。
とはいえ、米油は万能の薬ではありません。
バランスのとれた食生活はもちろんのこと、適度な睡眠や運動など、日頃から体を思いやる気持ちと行動があってからこそ、米油は本来の優れたパワーを発揮することができるんです。
「米油は健康にいい」と聞くと、何となく魔法の油にような気がしてしまいますが、現実はそんなに甘くありません。
米油の優れたパワーは、健康的な食品や生活スタイルと組み合わせてこそ、本来の効果が期待できることを忘れないでくださいね。
なお、米油の成分については、「米油は体にいい油?米油の特徴やメリットとは」で詳しくご紹介しているので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
おすすめ米油
ネットで簡単に手に入れることができるおすすめの米油を紹介します。
みずほの米油
「みずほの米油」が他の米油と大きく異なるのは、パッケージが紙製であることです。
米油を含む食用油は、空気に触れたり日光に当たることによって酸化が進行し劣化していきます。
しかし、みずほの米油は日光を通してしまう透明の容器ではないため、劣化に強い米油と考えることができます。
また、みずほの米油は新鮮な玄米のぬかと胚芽から作られた国産原料を使用した唯一の食用油であるため、遺伝子組み換えの心配がなく安全安心です。