あなたは、えごま油の何が健康にいいのか、知っていますか。
そして、サラダ油やオリーブオイルなどに比べ、どんな効果や効能があるのか知っていますか。
どれだけ健康に効果的な油でも、使い方を間違えれば体に悪影響を及ぼす可能性もあります。
せっかく、健康を意識し、えごま油を使ってみようと考えているのなら、えごま油について、よく知った上で、賢く効果的に使いたいものですよね。
というわけで、今回は、えごま油の成分や特徴はもちろん、使う時の注意ポイントなどについても、詳しく調査してみました。
これから、えごま油を使ってみようと思っている人には、必ず必要な情報ばかりをピックアップしているので、最後までチェックしてくださいね。
1.えごま油とは
えごま油とは、青シソ(大葉)と似た葉を持つ「えごま」という植物の種子から搾った油のことです。
そのネーミングから、ごま油の一種かと勘違いしてしまいがちですが、ごま油とは種類が異なります。
えごまの種子は、えごま油としてだけでなく、食用として五平餅のタレなどにも使われています。
2.えごま油の成分は
日清オイリオのホームページによると、えごま油の成分の中で、α(アルファ)-リノレン酸が約6割を占めています。
どうやら、えごま油が健康にいいといわれる理由は、このα(アルファ)-リノレン酸にあるようです。
では、えごま油の主成分であるα(アルファ)-リノレン酸について、詳しく確認していきましょう。
2-1.α(アルファ)-リノレン酸とは
わかさ生活のホームページによると、
αリノレン酸とは脂質の主な構成成分である脂肪酸のひとつで、人間の体内では合成することのできない必須脂肪酸です。
亜麻やエゴマなどの野菜に多く含まれている体に良い油で、体内ではDHAやEPAに変換され、血流改善や動脈硬化の予防に効果的な成分です。
と紹介されています。
そして、
αリノレン酸は、多価不飽和脂肪酸の中でもn-3系脂肪酸(オメガ3)と呼ばれるものに分類されます。
これは、青魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)と同じ分類に入ります。
とも紹介されています。
どうやら、えごま油が健康にいいといわれる理由は、DHAとEPA、そしてオメガ3に、ヒントが隠されているようです。
では、DHA、EPA、オメガ3について、それぞれ詳しく確認していきましょう。
2-1-1.DHAとは
わかさ生活のホームページによると、
DHA(ドコサヘキサエン酸)は青魚に多く含まれている多価不飽和脂肪酸で、体内ではEPA(エイコサペンタエン酸)からつくられ、脳や神経組織の機能を高める働きがあります。
脳は脳内に入れる成分と入れない成分を選別しますが、DHAは脳内に入ることができ、神経細胞を活性化させ記憶力や学習能力を向上させます。
と紹介されています。
そして、具体的な効果としては、
- 記憶力、判断力を向上する効果
- アルツハイマー型認知症に対する効果
- 血流を改善する効果
- 視力を回復する効果
- アレルギーを予防する効果
- 精神を安定させる効果
があると、紹介されています。
つまり、えごま油は、私たちの脳にとって、良い影響を与える成分が含まれているんです。
2-1-2.EPAとは
わかさ生活のホームページによると、
EPAは青魚に豊富に含まれる必須脂肪酸で、体内で合成することができない成分です。
医薬品としても利用されており、血栓をつくらせない成分が多く含まれているのが特徴です。
DHA(ドコサヘキサエン酸)とともに血液をサラサラにしてくれる働きがあり、DHAとの相乗効果で脳内の血管を健康に保つ効果があります。
と紹介されています。
どうやら、EPAが脳に良い影響を与えるのに対し、DHAは血液をサラサラにすることで、その働きをサポートしているようです。
2-1-3.オメガ3とは
わかさ生活のホームページによると、
ω(オメガ)-3とは、魚油に含まれているDHAやEPA、エゴマや亜麻種子などの植物油に含まれているα-リノレン酸などの脂肪酸の総称をいいます。
栄養学では健康のために意識して摂るべき必須脂肪酸として位置づけられています。
血流改善やコレステロール値の低下、アレルギー抑制など幅広い効果が期待されています。
と紹介されています。
2-1-3-1.必須脂肪酸とは
必須脂肪酸とは、私たちの体が絶対に欠かすことができない脂肪酸であり、必須脂肪酸の不足は、皮膚の病気や内臓機能の障害などの原因になると考えられています。
そして、必須脂肪酸は、体内で作ることができない脂肪酸のため、食事などで体の中に摂り入れる必要があります。
3.オメガ3の油の効能は
α(アルファ)-リノレン酸による健康効果が期待できるオメガ3のえごま油ですが、私たちの体にとって、どんなよい効能があるのでしょう。
3-1.アトピーなどアレルギー症状の改善
わかさ生活のホームページでは、
マウスを使った実験では、必要量の数倍のリノール酸を与え続けるとがんやアレルギーを誘発するという結果が出ています。
魚介類に多く含まれるω(オメガ)-3とバランスよく摂取することが大切とされています。
と紹介されています。
つまり、リノール酸がアトピーなどアレルギー症状の原因のひとつとして考えられていて、えごま油を摂取することによって、症状が改善する可能性があるんです。
3-1-1.リノール酸とは
リノール酸とは、人間の体内で合成できない不飽和脂肪酸のひとつで、オメガ6に分類されます。
具体的には、大豆油やコーン油などの植物性の油に多く含まれます。
3-1-2.リノール酸とα(アルファ)-リノレン酸の理想比率
リノール酸などオメガ6に分類されている油と、α(アルファ)-リノレン酸などに含まれるオメガに分類されている、えごま油の理想摂取比率は、一般的に「4対1」といわれています。
3-2.ダイエット効果
えごま油を体の中に摂り入れることにより、体内ではEPAを作ることができます。
そして、EPAには、血液をサラサラにする効果が期待できます。
血液の流れが悪い状態では、基礎代謝が落ちてしまうので、痩せやすい体質を作ることは非常に困難です。
このため、えごま油を体の中に摂り入れることによって、ダイエットが成功しやすい体質を手に入れることができるんです。
3-3.美肌、アンチエイジング効果
EPAの血液をサラサラにする作用は、美肌やアンチエイジングにも効果を発揮します。
なぜならば、新しい細胞を作り出すためには、栄養と酸素と老廃物をスムーズに運搬することが必要不可欠だからです。
そして、細胞に栄養と酸素と老廃物をスムーズに運搬するために必要なのが、サラサラの血液です。
つまり、えごま油を体の中に摂り入れることは、美肌やアンチエイジングの土台作りになるんです。
3-4.認知症予防
脳の神経細胞は、よみがえることがありません。
つまり、認知症を予防するためには、脳の神経細胞を減らさないことが重要なんです。
えごま油を体の中に摂り入れることによって作られるDHAには、神経細胞を活性化させ記憶力や学習能力を向上させる効果があります。
つまり、えごま油を体の中に摂り入れることは、認知症予防に効果的なんです。
なお、認知症を大きく分類すると、アルツハイマー型と脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳血管性型がありますが、脳血管性型の認知症にはえごま油、アルツハイマー型の認知症にはココナッツオイルが有効だと考えられています。
3-5.動脈硬化、高血圧予防
EPAの血液をサラサラにする作用は、動脈硬化、高血圧予防にも効果を発揮し、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを軽減してくれます。
4.えごま油やアマニ油などオメガ3の油を使う時、注意したいポイント
では、実際にオメガ3の油を使う時には、どんなことに注意すればいいのでしょう。
4-1.酸化に注意
わかさ生活のホームページでは、
ω(オメガ)-3の特徴として、非常に酸化スピードが速いことが挙げられます。
酸化した脂肪酸を摂ることは体にとってあまり良いこととはいえません。
酸化した油は、体を酸化させ、動脈硬化の原因になったり、老化スピードを速めます。
そのため、α-リノレン酸が入っている家庭用植物油などを使用する場合は、早めに使い切ることが大切です。
と紹介されています。
つまり、えごま油を使う場合には、必要な時、必要な分を購入するのが、えごま油のメリットを最大限に引き出すポイントなんです。
4-2.加熱に注意
また、オメガ3の油を加熱することについても、
熱にも弱い性質があるため、炒め物などよりも、ドレッシングやマリネに使用する方が良いとされています。
DHAやEPAも同様に酸化されやすく、生魚を食べる方がより効果的にω(オメガ)-3を摂取できるといえます。
と紹介されています。
つまり、オメガ3の油は、熱を加えずそのまま摂り入れるのが理想的なんです。
5.えごま油やアマニ油などオメガ3の油の食べ方
では、オメガ3の油を使う上での注意ポイントを踏まえた上で、具体的には、どんな食べ方がおすすめなんでしょう。
5-1.一日の摂取量は、2グラムを目安に
どれだけ、オメガ3の油が健康にいい油だといっても、摂り過ぎは厳禁です。
なぜならば、オメガ3の油の摂り過ぎは、肥満のもとになる可能性が非常に高いからです。
一般的な、えごま油の摂取量の目安は、一日2グラム(約大さじ1杯)です。
5-2.ドレッシングやマリネとして使う
えごま油は、加熱に弱い油です。
また、一日2グラムが摂取量の目安であることから、食事の際、加熱しないでドレッシングやマリネとして使う方法がオススメです。
たとえば、ドレッシングのかわりにサラダにかけたり、お刺身にかけてカルパッチョにしても相性抜群です。
また、和食では、卵かけごはんはもちろんのこと、納豆や冷奴などのタレとしても使うことができます。
5-3.えごま油のクセが気になる人はサプリメント
人によって感じ方は違うので、実際に試してみないと分かりませんが、えごま油には、生臭いようなクセがあります。
このため、生臭いのが気になる人にとっては、えごま油を使うよりも、同じ効果が期待できるサプリメントがおすすめです。
また、サプリメントなら、あまり場所を選ばずに飲むことができるので、仕事が忙しく、外食が多い人でも簡単に継続することができます。
6.まとめ
いかがでしたか?
なぜ、えごま油が健康にいいのか、お分かりいただけたのではないでしょうか。
そして、今すぐ、えごま油を試してみたくなったのではないでしょうか。
えごま油を選ぶポイントとしては、
- 原料や加工は国産か?
- 抽出方法がコールドプレス(低温圧搾)であるか?
- 価格が適正なのか?
など、数え上げればキリがありませんが、品質にこだわればこだわるほど、経済的負担が大きくなるのは、当然のことです。
また、えごま油は、非常に酸化しやすい油であることから、あなたの生活スタイルに合った内容量の、えごま油を選ぶことも重要なポイントです。
このため、えごま油を選ぶ時には、あなたがこだわりたいポイントやどんな風に使いたいのかを、可能な限りイメージすることをおすすめします。
また、人気のえごま油には、何かしら人気の秘訣があるはずなので、ホームページの情報を見ながら、人気の秘訣を探ってみるのも、あなたにピッタリのえごま油を選ぶために、有効な手段といえるでしょう。
なお、えごま油と特徴が非常によく似ている「アマニ油」については、「アマニ油はどんな油?アマニ油の成分や食べ方について調べてみた結果」で、詳しくご紹介しているので、こちらもぜひ参考にしてみてください。